「届ける支援」で子育ての孤立を防止
~ 支援の隙間を埋めるホームスタート ~
ホームスタートとは
ホームスタートとは、未就学児・乳幼児がいる家庭に研修を受けた地域の子育て経験者が、週に1回2時間程度、無償で訪問し、「傾聴」(親の気持ちを受け止めて話を聴くこと)と「協働」(親と一緒に家事や育児、外出などをすること)をする家庭訪問型子育て支援ボランティアです。
イギリスで1973年に始まり、世界22ケ国、日本でも29都道府県110地域(2021年3月現在)にひろがっています。
ホームスタートの特徴
- 利用は無料です。
- ホームビジターは研修を受けた子育て経験者のボランティアです。(ベビーシッターや家事代行はできません。)
- 最初に調整役のオーガナイザーと一緒に支援内容を相談します。
- プライバシーは守られます。
ホームスタートがなぜ必要なのか
妊婦さんや小さな子どもを育てる親は、一日も休みがありません。
日本では核家族化が進み、育児・家事を母親一人で全てのことをこ背負うが増え、身近に頼れる人もなく、不安な気持ちに押しつぶされそうになったりします。その結果、心身共に疲れてしまい、ストレスが溜まってしまうことも少なくありません。
母親のイライラする気持ちの行き場がなくなると、子どもにあたってしまったり、家庭内がギスギスと喧嘩が絶えなくなったり、家庭が子どもにとって安心できる場所でなくな可能性もあります。
ホームスタートは、身近に不安や悩みを話せる人がいない親を訪問し、一緒に話をしながらちょっとした家事や育児をして共に過ごし、子育ての孤立感を解消します。
愛知県内の各自治体でも、様々な子育て支援施策は頑張っています。それでもなお、支援があることに気づくことなく、実際には多くの子育て家庭がまだまだ困っています。
- 既存の支援が利用できない
- 支援が届いていない
このような問題を抱えています。
特に、下記のような子育て家庭が支援を知らない、または受けたくても受けられず、頑張って子育てされています。
- 双子・三つ子といった多胎や年子のいる家庭
- 障がいや病気のある親や子どものいる家庭
- 経済的に余裕がない家庭、有料支援が利用できない家庭
- 仕事や介護と育児の両立で余裕がない親の家庭
- 外国人の親の家庭
- 家庭が子育てひろばや相談窓口に出かけてゆくことが困難な家庭
ホームスタートは、こうした支援のすき間で誰かの手助けを必要としている家庭だけでなく、誰もが気軽に利用できる訪問型の子育て支援です。