ホームスタートの訪問支援は、「親の気持ちに寄り添うこと」を最も大切にしているからです。
ホームビジターは、家事や育児の代行や指導を目的とするのではなく、まるで友人や親戚のように、温かくそばに寄り添いながら過ごします。訪問中は、ママやパパの思いや悩みを丁寧に聴き、受け止めることで、心のゆとりや安心感を届けることを目指しています。
そのような関係性を築くためにも、「無償で」「見返りを求めない」姿勢はとても大切な意味をもちます。ボランティアであることが、信頼と対等な関係を築く土台となっているのです。
ボランティアになりたい時
ホームビジター(訪問ボランティア)になるには、保育士や看護師などの資格が必要です…
いいえ、特別な資格は必要ありません。
ホームスタートでは、支援を受けるご家庭との“対等な関係”を大切にしており、専門的な資格よりも「子育ての経験」や「寄り添う気持ち」が重視されます。
ホームビジターとして活動するためには、全国共通のシラバスに基づいた 演習型の養成講座(のべ8日間) を全日程受講することが条件です。講座では、活動に必要な姿勢や倫理観、守秘義務、そして傾聴のスキルなどを、実践を通して丁寧に学んでいきます。
「資格がないから…」と不安に思っていた方も、安心して学びながら活動を始めることができます。
ペットのいる家庭もあると思いますが、ペットが苦手です。大丈夫ですか?
ご安心ください。ホームスタートでは、活動を希望する方の状況やご希望に応じて、訪問先の調整が行われているようです。
ペットが苦手な方には、ペットのいないご家庭が選ばれるよう配慮されていますので、安心して活動に参加できる体制が整えられています。
料理や掃除など家事が苦手でお母さんたちに聞かれても答えられません。大丈夫ですか?…
はい、大丈夫です。
ホームスタートの活動では、家事の技術や専門知識よりも、「子育てを経験してきたこと」や「相手の話を聴く姿勢」が大切にされます。
子どもと一緒に遊ぶ、一緒に外出する、子育ての大変さに共感しながら寄り添う――そうした日常的な関わりこそが、支援を受けるご家庭にとって大きな支えとなります。
苦手なことがあっても、ご自身の経験を活かして関われる場面がたくさんありますので、ご安心ください。
家庭訪問型子育て支援とありますが、具体的にどんなことをしますか?
主に、ご家庭で親子と一緒に過ごしたり、一緒に公園や子育てひろばへ出かけたりします。
活動の中心は、「傾聴(親の話に耳を傾け、気持ちに寄り添うこと)」と「協働(育児や外出などを一緒に行うこと)」です。
家事代行や託児を目的とした支援ではなく、ママやパパが自分らしく子育てできるよう、そっと寄り添い支えることを大切にしています。
家事代行、託児は行いません。
子どもと関わる仕事やボランティアをしたことがなくても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
これまでに子育てをした経験があれば、特別な資格や経験がなくてもご参加いただけます。
多くのホームビジター(訪問ボランティア)の方が、はじめてのボランティア活動として参加されています。大切なのは「誰かの力になりたい」という気持ちです。安心してご相談・ご参加ください。
自分の子どもを連れてボランティアできますか?
恐れ入りますが、できません。
訪問先のご家庭で、安心して時間を過ごしていただくために、ホームビジターの方にはお一人で訪問していただいています。
ご自身のお子さんの子育てが落ち着いた時期などに、ぜひご参加をご検討ください。
ボランティア活動は無償ですか?
はい、ホームビジターの活動は無償で行われます。
訪問はあくまで「地域の仲間」として寄り添うボランティア活動です。なお、活動にかかる交通費については、各団体より実費が支給される場合があります(支給の有無や金額は団体によって異なりますので、詳細は各団体にご確認ください)。
ホームビジター養成講座はすべて受講しないとダメですか?
はい、原則として全日程の受講が必要です。
ホームビジターとして活動するには、全国共通のカリキュラム(14コマ・約37時間)に基づいた養成講座の全受講が求められます。
一部の団体では、やむを得ない事情がある場合に限り補講が可能なケースもあります。詳細は各団体へお問い合わせください。
どうしたら家庭に訪問するボランティアになれますか?
各地域の団体が実施する「ホームビジター養成講座」を受講し、修了後に団体へ登録することで活動が始められます。
ホームスタートの訪問ボランティア(ホームビジター)として活動するには、まず各地域で実施される養成講座(全国共通カリキュラム)を受講いただきます。
講座を修了後、希望する団体へ登録していただき、訪問活動がスタートします。詳しくは、お住まいの地域の実施団体までお気軽にご相談ください。